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2012-10-24

[本]サラダ好きのライオン



掲載されているものの中で”真の男になるために”という回の中でヘミングウェイの言葉が引用されていて、そこからどうやら真の男にはなれずに人生を終えそうだ。となり他愛もない話が続くのだが、”真の男”なんていうアメリカンマッチョな単語が出てくるとどうしてもまず第一に思い浮かぶのがクリント・イーストウッドなわけで、映画『グラン・トリノ』とか『J.エドガー』とか、最近のクリント・イーストウッドの映画ばかり見ていたら便秘になりそうなものなんだけど、20年前はイーストウッドも『パーフェクトワールド』なんていう映画史に残るクソ映画作っていたのに、何事も続けてみるものだな。なんてどうでもいいことを思ったりしながら読むのにちょうど良い本。

まえがきに、なぜ連載がan・anなのかという皆が抱いている疑問についても書いている。an・anである意味は、予想通り特にないらしく、
「共通する話題なんてない」といったん腹をくくってしまえば、逆に好きなことが書けるんだということに、僕はある時点で気づきました。(中略)その一方で、もし僕みたいなおっさんが、おっさん雑誌向けに連載エッセイを書いていたら、ついその「おっさん同類性」を意識したものをかいてしまうかもしれないし、それはあまり面白くない結果を生み出すかもしれません。
だそうです。
今年もノーベル文学賞の発表が終わり、恒例行事となりつつある村上春樹の世界での評価とブックメーカーのオッズのニュースも収束。ノーベル文学賞もワールドカップの開催地決定ほどでもないけれど、地域ローテーション的な要素もあるみたいなのでこの恒例行事はまだしばらく続くのかもしれない。