角居 勝彦
廣済堂出版
発売日:2008-04-18
ここ数年では一番活躍してる調教師だと思う角居調教師。
年間の勝ち星は安定して上位で、担当馬の海外挑戦も積極的にし結果を残している。
去年、震災もあったので世間的には大きな話題になっていないように思うが、ドバイワールドカップをヴィクトワールピサで制したのも角居調教師。
90年代からの藤沢、森調教師から角居調教師の時代になっていると思う。
内容は、経営者の本と同じような内容で組織の在り方や仕事の仕方と考え方といった内容。
職人で属人的な厩舎運営を組織で運営するというやり方を実践して成功していると言える。
科学的見地から調教を行う。野球でも肩は消耗品として、メジャーリーグでは何百球という投込みは行わないようになったのと同じような流れを汲んでいる。
最後に書いてあるが、常に新しくて結果の出る方法は模倣されて標準化(普通)になってしまい頭打ちになってしまう。常に変えていく。それが、やはり大事なようだ。
しかし、経営論・組織論的なところより馬に関する話がもっと読みたかったのだがタイトルの通りの本になっているので文句を筋合いも無い。