数日前のドバイショックで、ドバイには程遠い(経済的にも)日本の通貨が買われて円高という状況になり輸出系企業はダメージを受ける。
まさに、”風が吹けば桶屋が儲かる”バタフライ・エフェクト的世界だなぁと感じた。
去年放送されたNHKスペシャル”沸騰都市”という番組で、ドバイが特集されていて、録画して何度も何度もその番組を見た。
当時ドバイ経済は絶頂を迎えていて(春だから、リーマンショックはまだ迎えていない)、不動産屋の前には行列をなし、投機目的で不動産を買っている一般人の姿。まだ出来てもいない高層ビルの不動産の値が1年で3倍まで膨れ上がり儲けたよという隣国の人。800メートルを超える(アエルの4倍強と思うと物凄い。)世界一の超高層ビル”ブルジュ・ドバイ”の建設はパキスタンなどから人をかき集めて24時間体制で建設が1日に1階ペースで進む。成長していくことを前提に成長する産業も資源も何もない小さな国。あの番組を見た多くの人はあまりの乱痴気ぶりに笑いを堪えられなかっただろうし、明らかにいずれ崩壊する"21世紀初頭に実在した砂上の楼閣"と後に必ず言われるだろう光景に見入ったと思う。
あの番組を見てから1年半。早くもバベルの塔は崩壊してしまった。
サウジアラビア、バーレーンなどで1キロを越す高層ビルの建設計画があるようだが、どうなるのか今後がとても気になる。
ドバイと聞いて思い浮かべられるのは90年代半ば以降、ロイヤルブルーの勝負服チームゴドルフィンで競馬の世界中のビッグレースを総なめしたモハメド殿下とその王族一家。最近JRAでも外国人(日本非居住者)の馬主を認め渦中のモハメド殿下も日本での馬主の権利を取得したようで、そのニュースにワクワクしたのだけれどこの状況だとどうなるのだろうか。世界でおそらく一番賞金の高い日本をビジネスとして捉えて本格的にドライに参戦してくるのか。それとも、経済に引っ張られて何も出来ないのか。
日本の馬主も当然のことながら、会社の社長だとか会長が多いわけで経済が悪化すれば競馬も馬に投資されるお金は小さくなり馬の数も減ってしまうし、不況に強いと言われたギャンブルでも今はギャンブルをする人自体が減っているから、もし不況が続けば縮小していってしまうんではないかと思う。
事業仕分けで話題の特殊法人。JRAも農林水産省の特殊法人である。(毎年何千億というお金を国庫に納めている超優良特殊法人だから事業仕分けの対象にかすりもしないけど)JRAの利益が減れば国の収入も密かに何億、何十億、下手すれば何百億の単位で減ってしまう。
とりとめのない話になってしまったけれど、本当に色んなところが色んなところで繋がっている世界だなぁとやはり思う。
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