2011-12-10

[小説]暗渠の宿

西村 賢太
新潮社
発売日:2010-01-28

西村賢太の2冊目。といっても入っているのはデビュー作の暗渠の宿。
私小説なんて太宰治くらいしか読んだことがなかったのだが、この人のを読むと太宰治なんてオシャレなもんだな。なんて思えてしまうような破滅型私小説。
おそらく、人間性根のようなものは大概変わらずにずっと似たようなところをグルグル廻って生きていくんだな。とふと思ってしまう。
そして、これを読むと自分はまだ落ちるところまで落ちるというのにはまだまだ程遠いなと思い、なんだか安心してしまう面もある。

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