2012-03-11

[本]若者はなぜ3年で辞めるのか? 年功序列が奪う日本の未来




城繁行の3部作の1冊目を最後にやっと読み終んだ。
先にこの後の2冊を読んでいたので内容的には大体わかっていたが、逆にこの一冊を読めば充分だったなと思った。日本が終身雇用年功序列社会で、高度経済成長が終わった今となっては多くの若者にとって年功序列の20数年後に褒美(高収入+ポスト)が貰えるという仕組みは成立し得ない。そんな中でも、会社の方針に従順に年功序列のレールに乗って生きますか?といった内容。
この本には、じゃあどうすればいいの?という疑問に対する答えは書いていない。
結局は、答えはないというそれ自体が年功序列でない社会なのだと思う。年功序列であれば、ピラミッドの構造といつどこに登れそうなのか、どこで登れなくなるのか答えがある程度見えている。どちらがいいかは、個人それぞれだと思うが著者は日本人の多くが不安のない(と思い込んでいる)後者の方を選ぶことを”昭和的価値観”と呼んでいる。
自分も含め、昭和的価値観に完全に冒されているなあとこの本を読むと思う。そして、今自分も答えを持っていないが、”なんで今この仕事をしているのか?”っていう問いに答えられるように生きないとなと思う。(仕事に命をかけていなかったとしても、人生の多くの時間を費やすわけだから)

年功序列の仕組みや会社で与えられている仕事に疑問を持っている人にはオススメの一冊。ブックオフで105円で置いていると思うので、暇なときにでも。

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