2012-10-11

[本]最後の物たちの国で


オースターの初期の作品で読まずに積読してた”最後の物たち国で”。
オースター的な序盤の楽天的な雰囲気がない他の作品と毛色が違う作品。
ある種終末小説(最近読んだり見たりしてるの終末もの多いな。)とも言えるが、最後に解説で柴田元幸先生が書いているように現代で起きている物事の切り貼りの物語。

今回改めて思ったのだが、オースターはユダヤ人という存在をとても意識していて、ユダヤ人が世界の中のどこにいるのか(地理的な意味でなく)ということについて常に書き続けているなと思った。物語の主題ではないところで。

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