2012-10-31

[本]マクベス


マクベスはノルウェイの反乱軍を抑え、使えていたダンカンに賞賛される。ダンカンは、マクベスを讃えマクベスの城へ出向き晩餐をする。マクベスは夫人にも後押しされ、ダンカンを殺し、その罪をダンカンの下僕になすりつけその下僕を殺しダンカン亡き後の王につく。マクダフ、マルコム(ダンカンの息子)はマクベスを疑いマクベスに狙われるが逃れる。マクベスは、罪の意識に苛まれるがいずれ罪の意識は薄れ暴君へとなっていく。
そして、スコットランドに逃げたマルコム、マクダフは時を経てマクベスの倒しに行く...

といった物語。『あるキング』がこの物語をモチーフにしていたので読んでみた。
『あるキング』に描かれているように良いことと悪いことの境界線は曖昧だ。ということも題材の一つとして書かれている。
この物語の中では、マクベスから逃れたマクダフの息子とマクダフ夫人が言っているセリフがこの物語のハイライトだと感じた。(直後、マクダフの息子も夫人も殺されるが)

少年/誓っておいて嘘をついた人は、みんな縛り首にされるの?
マクダフ夫人/ええ、みんな。
少年/誰が首を締めるの?
マクダフ夫人/それはいい人がよ。
少年/それじゃ、嘘をついたり誓ったりする人はばかですね、だって、嘘をついたり誓ったりする人はたくさんいるもの、みんなして、そのいい人をひっぱたいて、縛り首にしてしまえばいいのに。
マクダフ夫人/ここでは悪いことをして、かえって賞められ、よいことをして、危ない目にあい、ばか呼ばわりもされかねない、そうだとすれば、悪いことをした覚えはないなどと、所詮は女の愚痴でしかないのか?
いろんなことをコミットし続けてる現代人は大変だ。

2012-10-30

[プロ野球]沢村賞はソフトバンク摂津

今年2012年の沢村賞はソフトバンクの摂津に決まった。
選考委員5人中4人が摂津を推し、1人(村田兆治)が該当なしで沢村賞は摂津に決まった。
以前の記事に個人的な予想として成績は摂津だが、投球回数と完投で上回る広島前田が沢村賞を取ると予想したが予想は外れた。
結果としては、完投が3と少ない摂津に沢村賞を与えたということは先発”完投型”に限らず優秀な成績を収めた先発投手に送る賞に徐々に変わってきたと言える。
時代に即した形としては、完投数は先行基準から除外するべきだとは思う。
だが、数年に1人完投数が10を超え沢村賞の現在の基準に達する成績を残した投手が出てきた時にだけ与えるレガシーな賞として残し続けるのも面白いかもしれない。

2012-10-29

[映画]コンテイジョン


新たなインフルエンザ(豚インフルエンザ)が、香港から始まり全世界に広まっていきパンデミックとなる。パンデミックになった世界がどうなっていくかというところをシュミレーションしたような映画。

この映画を見て、アメリカ人と日本人の衛生感覚は違いを改めて感じた。
日本なら、死者が一桁の段階でも新型のウイルスが流行れば空港等で水際作戦を取ったりする。そして毎年冬は死ぬリスクは小さくてもインフルエンザが流行れば、皆自主的にマスクをする。

しかし、映画の中での彼らはWHOの職員が香港に発症の事例について調査にいく際もマスクなどをしないでブラブラ出歩いて調査をしている(結果伝染る。当たり前だが)
死者が四桁になってもマスクしないで出歩いている人間もいるし、発症した人間はそのまま咳をさせながら放置している。

日本人の衛生に関する意識は、世界的に見れば異常にリスク回避をしている(別に具合悪くなる必要はないので問題ないと思うが)と思われているだろうが考え方の違いが前提にあると感じた映画だった。
最終的には東アジアの衛生観念について問題提議がなされるという映画なのだが。

2012-10-28

[セキュリティ]WAF(WebApplicationFirewall)読本

仕事でWAFなるものを使うことを検討中なんだが、
WAF?ファイアウォールをサーバでやんの?
くらいの理解だったので概要だけでもと勉強してみた。

基本は、以下リンクのIPAのWAF読本なるものを読んでみたがわかりやすい。
Web Application Firewall 読本
http://www.ipa.go.jp/security/vuln/waf.html


WAFは、Web Application Firewallの略でFirewallとは違うようだ。
FirewallはIPアドレス、ポートでアクセス制御をする。が、WAFは名前にもある通りウェブ・アプリケーションのためのファイアウォールのようなもので、外からウェブ・アプリケーションに対してのアクセスを検査し、このアクセスは通す、このアクセスは弾くといった処理を行なってくれる。
これによって、外部からのSQLインジェクションなどの脆弱性に絡んだ攻撃を防ぐための仕組み。
似たようなものにIPS(Instruction Prevention System)があるが、IPSはこの種類のアクセスは弾くといった”ブラックリスト”によるアクセス制御しか出来ない。
一方、WAFは”ブラックリスト”に加え、この種類のアクセスは通すといった”ホワイトリスト”の設定が出来る。といった違いがある。

しかし、これは運用大変そうだし。大体httpリクエストの中身で文字列判定で検査するようなので、渡されたデータを検査したりするのはアプリケーションのフロント側でやった方がいいような気がする。そこでやっちゃうとダメなケースもあるのだろうが。

以下参考になったリンク
三重苦を乗り越えてWAFが普及するための条件とは
http://www.tokumaru.org/d/20080722.html

話は逸れるが、上にあげたWAF読本。IPAの人ってこういうことを検証したりしてドキュメントにまとめる仕事もしてるんだ。と思いながら読んでいたら、しっかり最後に著者として各ベンダーのセキュリティ子会社の名前が。色々な仕事でお金がもらえるものです。ただ、WAF読本は、ModSecurityのインストール方法から書いてあるので有用です。

2012-10-27

[本]あるキング


伊坂幸太郎の野球小説。
野球ということで、序盤面白みが他の読者の三倍増し位で読み進んだ。だが、後半部分はなんとも中に入ってこない感じの浮いた物語になって進んでいってしまい、そして終わった。
序盤部分は個人的に面白かったのは間違いない。
だが、スポーツを扱うフィクションは小説と言えどもキャプ翼状態にならないと物語が成立しなくなってしまうのだろうか。スリップストリーム的な感じだからしょうがないじゃんと思えないのは、それが野球だからなのだろうか。

伊坂幸太郎の本は、『魔王』『チルドレン』からの3冊目で(オーデュボンの祈りが途中だったことは今思い出した)そのうち2冊が”伊坂幸太郎らしくない”という評価の本なので、他の人が思っている伊坂幸太郎っていう作家がどういう作家なのかは正直わからない。が、”これでいいのだ”という感じで(適当な表現でない気はする)よくわからないけれども進んでみる。といったことを書く作家だなというのが個人的な印象。実際、この小説でもシェイクスピアの『マクベス』の”Fair is foul, and foul is fair"からきているこのフレーズが何度も使われこの小説の根幹をなす言葉になっている。

野球で言えば、「フェアだ!」と叫ぶのと同じかもしれない。ファウルじゃない、フェアだ!だから自信を持って走れ
この小説が初めて読んだ野球小説だと思うが、巻末の解説で柴田元幸が紹介している以下の作品もいつか読んでみようかと思う。

『素晴らしいアメリカ野球』/フィリップ・ロス
『カストロを敵に回して』/ジム・シェパード
「ザ・ナチュラル」/バーナード・マラマッド

[追記]
フィリップ・ロスの『素晴らしいアメリカ野球』以外見つからない。邦訳がないのだろうか?絶版なのだろうか?

2012-10-26

[東北楽天]2012年ドラフト会議 東福岡森の交渉権獲得

東北楽天の2012ドラフト指名選手一覧
http://www.nikkansports.com/baseball/professional/draft/2012/team/eagles.html

1位 森  投 左投 東福岡
2位 則本 投 右投 三重中京大
3位 大塚 投 左投 九州学院
4位 下妻 捕 右打 酒田南
5位 島井 外 右打 熊本ゴールデンラークス
6位 柿沢 投 右投 神村学園
育成
1位 宮川 投 右投 大阪体育大  

1位は競合で、東浜か藤浪にいくものだと思い込んでたら広島が指名予定していた東福岡の森を指名してきた。東浜がアマNo.1ピッチャーだと思うが、数年後を見据えた場合森を穫れたのは大きい。数年後と言わずに釜田くんみたいに早めに出てくるかもしれないが、ともあれ良い1位指名だったと思う。

2位は三重中京大の則本。阪神が隠し玉で指名という記事が出ていた右の速球投手。140キロ中盤の珠がとても重そう。縦スライダーも印象的。中継ぎの即戦力で使えるか?

3位は九州学院の大塚は、IBAF18Uで出ていたので覚えているがダイナミックなフォームで強気に投げ込むのが印象的。フォームがダイナミックから緩いスクリュー(カーブかと思ってた)とスライダーで内外を攻めて勝負するタイプ。コントロールが悪く、球速もまだ140出るか出ないかなので将来性にかけてという感じ。

4位は酒田南の下妻。楽天はキャッチャーが嶋28歳、岡島22歳なので、バランス的に高校生を指名するのは予定通りで3巡目に光星の田村が指名された次のタイミングで指名したと思われる。体格もよいので数年かけて上がってきて欲しい。夏の甲子園の宣誓は良かった。

5位以下の選手はノーマークだったのでわからないが、注目は育成1位の大阪体育大の宮川。19時からやっていたドラフト特番で扱われていたため、話題性で指名っぽく見えるが大阪体育大でリーグMVP2回、通算29勝なので成績だけ見ると素晴らしい。

高校生主体の指名だったので、即来年戦力になるかはわからないけれど将来を見据えてそこそこ良かったドラフトではないか。森・則本に期待。しかし九州の人間多いな。

2012-10-25

[映画]撤退

IVC,Ltd.(VC)(D)
発売日:2011-10-21

ビノシュの出てる映画という理由だけで借りた。
イスラエルの警察官(弟)が、父親の葬式にフランス?に帰ったら、変な姉ちゃん(ビノシュ)が待っていて姉なのに弟を誘惑してみたりする。弟は葬式が終わったから戻ると言ったら、姉もすごく昔に手放して会っていない娘に会いに行くと言い(急に)一緒にガザに行くことに。けれど、警察の車では送れないっていうことで姉ちゃんは置き去りにされ、弟の知り合いに送られてガザに入っていきやがて、娘に会う...

というところまでは理解できたんだが、ガザのユダヤ人の入植とか撤退とかの話だからさっぱり意味がわからない。
何に怒ってるのかとか。

この辺の問題の内容がわかってる人じゃないと見ても面白く無いと思う。

2012-10-24

[本]サラダ好きのライオン



掲載されているものの中で”真の男になるために”という回の中でヘミングウェイの言葉が引用されていて、そこからどうやら真の男にはなれずに人生を終えそうだ。となり他愛もない話が続くのだが、”真の男”なんていうアメリカンマッチョな単語が出てくるとどうしてもまず第一に思い浮かぶのがクリント・イーストウッドなわけで、映画『グラン・トリノ』とか『J.エドガー』とか、最近のクリント・イーストウッドの映画ばかり見ていたら便秘になりそうなものなんだけど、20年前はイーストウッドも『パーフェクトワールド』なんていう映画史に残るクソ映画作っていたのに、何事も続けてみるものだな。なんてどうでもいいことを思ったりしながら読むのにちょうど良い本。

まえがきに、なぜ連載がan・anなのかという皆が抱いている疑問についても書いている。an・anである意味は、予想通り特にないらしく、
「共通する話題なんてない」といったん腹をくくってしまえば、逆に好きなことが書けるんだということに、僕はある時点で気づきました。(中略)その一方で、もし僕みたいなおっさんが、おっさん雑誌向けに連載エッセイを書いていたら、ついその「おっさん同類性」を意識したものをかいてしまうかもしれないし、それはあまり面白くない結果を生み出すかもしれません。
だそうです。
今年もノーベル文学賞の発表が終わり、恒例行事となりつつある村上春樹の世界での評価とブックメーカーのオッズのニュースも収束。ノーベル文学賞もワールドカップの開催地決定ほどでもないけれど、地域ローテーション的な要素もあるみたいなのでこの恒例行事はまだしばらく続くのかもしれない。


2012-10-23

[映画]ロビイストの陰謀

ビクターエンタテインメント
発売日:2012-11-23

実際にあったアメリカ共和党系のロビイスト、ジャック・エイブラモフのスキャンダルの顛末を描いた映画。
ロビイストとして優秀で実績を上げていたジャック(ケビン・スペイシー)がパートナーであるフリーのロビイストのマイケルと先住民民族の補償関連のロビー活動を行なっていた。二人は、先住民民族が経営するカジノ絡みで騙して莫大な利益をあげようとする。どんどんと欲は膨れていき...という話。
ジャックの視点から言うと、自らの大義名分のために方法は良いとは言えないものの、やむを得ないと思っている。だが、周りの人間達が大義名分もなく欲に溺れ破綻してしまう。ジャックは最終的に、共に利益を享受しあう人間たちに梯子を外されため自らがやったことに対して反省なんて大してしていないだろう。パートナーの選定を見誤ったのが問題だっただけだ。と。
強欲が悪いということより、目の前の目的だけが一致しているパートナーと組む場合は気をつけなければいけないという事のほうがこの映画(この事件)から学ぶべきことかなと。
なんだか、日本維新の会を思い浮かべてしまった。

2012-10-22

[プロ野球]花巻東大谷メジャー挑戦。楽天の1位指名は?

花巻東の大谷君がメジャー挑戦を表明。
ドラフト1位候補の高校生で、いきなりメジャー挑戦となるとおそらく史上初。
社会人では、JX-ENEOSに在籍していた田澤がレッドソックスに入団している。
田澤の場合、日本のプロ球団に入っていたらどの程度の成績を残していたかは計り知れないが、彼はメジャーに昇格して戦力となっている点から言えば成功と言えるのではないだろうか。
大谷君に対しての個人的な感想としては投手としては即戦力には成る状況にないと思うので(長期的に一軍で投げるレベルではないと思う)数年かけて育成する必要があると思うが、投球制限等の管理も含めてしっかりしているメジャーリーグの球団でマイナーで2,3年かけて昇格を目指すのは良いのではないかと思う。日本にくればキャンプから騒がれて中田翔の1年目のようになってしまって一軍に帯同させられてしまうだろう。高校生でメジャー挑戦をしてメジャーリーグに昇格した前例はないので大変だとは思うが、候補となっているレッドソックス、ドジャース、レンジャースはいずれも何人も日本人が在籍して結果を残してきている球団なので、まったく日本人が在籍したことのない球団よりは良いと思う。
本当は、野手として楽天に来て欲しかったけど。

そして、楽天のドラフト1位はどうなるのか。
候補として挙げられているのは
 ・東浜(亜大)
 ・藤浪(大阪桐蔭)
 ・菅野(東海大)
 ・松永(大ガス)
 ・北條(光星)
競合覚悟で東浜に行くのが良いと思うが、急に候補に上がった大阪ガスの松永。これはいいピッチャー。
大学卒業後社会人入りした場合も、高校生同様3年間プロ入り出来ないと思っていたら2年で今年のドラフトから指名可能な模様。関西国際大4年の時もなぜ志望届を出さなかったのかという感じだった。左のサイドスローで、和製ウィリアムズと言われていたがどのタイミングでボールが出てくるのかわからないフォームで常時140キロ前後。スライダーは2種類?あるように思える。
楽天の中継ぎは、片山とハウザーだけという散々な状況だけに欲しいピッチャー。
左のスライダーピッチャーという意味では片山、ハウザーと被っているが。
各球団ハズレ1位候補となっているが、1位指名で競合する可能性もある。