TBS「特別展 インカ帝国のルーツ 黄金の都シカン」
完全に無知な南米圏(シカンってインカ帝国以前の文化らしい)の展示。
見飽きちゃう程金だらけ。金じゃなくても土器だらけだった。展示としては量が結構あるのだが土と金ばかりで正直疲れてしまう。
土器については、前期シカンから後期シカンまでの間(600年くらい)でまったく同じデザインの壷を作っている。少なくとも宗教的にしっかりとしたアウトラインは有ったんだろうね。この展示の触れ込みに精巧な金細工とか高度な冶金技術とか評されているのだが、同時期の日本って平安京くらいから鎌倉幕府終わり位の間で金色堂とか作っちゃってて、マルコ・ポーロが「黄金の国ジパングだよ。」とか言ってる時代(実際には、マルコ・ポーロなんていないし、東方見聞録のネタ拾ってきてる人も日本になんか来てないらしいけど)。そう考えると当時の日本すごいじゃんという関係のない感想に至る。
去年のトリノ・エジプト展の時も思ったがせっかく大事に大事に埋葬されている人達が掘り返されてしまうというのもどうなのかなと思ってしまう。それを喜んで見に行っている自分もどうかという話になってしまうが(笑)
考古学で発掘をされている人達はどういう意義を見出しているのか、どうやって現地の人を説得しているのかについては興味がある。