hkkの本棚
2011年01月
2011年01月
タイトルになっている”夜の樹”も好きなタイプの話だけれど、”クリスマスの思い出”同様、アラスカものの”感謝祭の訪お客”が良かったかな。
冒頭の学期末のクラスルームでの生徒に対する長い告白。これは、ものすごく読まされてしまうし面白かった。それを緊張感も含めて再現していたあの映画はやっぱり凄い。
後半は全然ついていけなかった。
”乳と卵”よりも読みにくい。そういうオチなのね。とは思いつつも、話の内容抜きで川上未映子の独特の文章は面白い。
本人による朗読が聞いてみたい。流暢で淡々としていてあまり抑揚のない関西弁での朗読はどんなものだろうか。
”かえるくん、東京を救う”の「理解しあうのはとても大事なことです。理解とは誤解の総体に過ぎないと言う人もいますし・・・(略)」の「理解とは誤解の総体に過ぎない」という言葉が好き。近いうちに、”アンナカレーニナ”と”白夜”を読んでみようかなと思う。
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