2011-10-26

今年のタイトル雑感 パ・リーグ

楽天の今年を振り返るシリーズの野手編の前に、今年のタイトル雑感。

今年のパ・リーグの主要タイトルと個人的に大事な項目のリーグトップは以下の感じ。
(セイバーメトリクス的な数値は書きません。)

[打者]
打率  内川(H)  .338
本塁打 中村(L)  48
打点  中村(L)  116
盗塁  本多(H)  60
得点  中村(L)  97
安打  坂口(B)  175
塁打数 中村(L)  315
出塁率 糸井(F)  .411

[投手]
勝数  田中(E)     19
ホールトン(F)
防御率 田中(E)     1.27
勝率  田中(E)     .792
奪三振 ダルビッシュ(F)  276
セーブ 武田(F)      37
ホールド平野(B)     43

打者編で言えば、特筆すべきはもちろん一人だけ統一球じゃないんじゃないかという西武中村の48本塁打、116打点だけど。それだけ、元々スタンドギリギリのホームランがそもそもすくなかったということだね。すごい。
中村以外で言えば、ソフトバンク優勝の要因の一つだった盗塁数。これだけ打者が苦しむ中で本多の60盗塁は立派。ヒジリーの盗塁王阻止されたのがなんとも恨めしいが。。
ファイターズ糸井もさすがの出塁率4割超。安定してる。今年は、井口が不調だったためパ・リーグで誰が一番怖いかって言ったら、糸井だったね。

投手編は、もちろん我らがマー君の3冠が凄すぎて、特に防御率1.27なんてもう極み。またボールが変わるとかそういう大きな変化でもない限り出ない数字だろうね。と同時に、ダルビッシュの276奪三振も野茂以来の数字。今年先発投手の成績はバブル状態だったが、それを除いてもすごい数字。この数字ももうなかなか出てこないだろうね。ここには載せていないけれどダルビッシュのWHIPも0.83(マー君が0.87)。なぜ、18勝しかしていないのか不思議な位の数字ではある。ダルビッシュは毎年、防御率1点台なのに、15勝以上させてもらっていないからどうしようもないチーム事情ではあるけれど。
中継ぎで言えば、平野がホールドにパ・リーグ記録を塗り替えたというのが記録としてはあるが、ホークスの森福の飛躍がホークス優勝の要因の大きな一つなので、何かあげたいくらい。(楽天が森福が1年間11試合で1点も取れなかったのがクソ憎たらしいのには変わりないが。。。)

来年は、統一球対策を練りつつ打者の皆様はパワーアップ(筋力増強?)に励まれるのか単打狙いの練習に行くのかわかりませぬが今年のような酷い投高打低の状態が続くのかはとても興味深いです。

2011-10-19

イーグルスのはなしをすれば 11

今日で2011年シーズンも終わり。最終的に5位という結果に終わりとても残念。
3月に地震もあって、完全に95年の阪神・淡路大震災の年の「がんばろう神戸」で優勝したオリックスを勝手にイメージして希望として期待していたがこういう結果になってしまった。選手達もものすごいプレッシャーの中で戦っていたと思う。来年こそCSではなく優勝争いをして欲しい。一昨年見逃したKスタでのCS(CS1stステージ第3戦のチケットを取っていたのだが、2連勝で見れなかった。)そして、夢の日本シリーズに。。


・今年の総括(投手編)
長くなるので、投手編、野手編をやって最後に来年の展望の3部作で書こうかと。

今年はなんといってもマー君、田中将大。稲尾に次ぐ歴代2位の防御率で19勝を上げてもうどう考えても個人的には一択でパ・リーグMVP。だけれども、圧倒的な強さで優勝したソフトバンクに同じく現在19勝ホールトンがいるので微妙。もし、ホールトンが中3日で投げて20勝したらおそらくホールトンかなと思うけど。今年は、スプリットが冴えに冴えわたって三振の山。スライダーだけでも、かなり良かったのにもうどうすればいいのか状態。2ストライク後は面白いように三振を取っていたイメージ。来年はこのスプリットの見極めを他球団が徹底的にやってくるだろうからそこが来年の見物かも。三振のイメージの一方、今年のマー君は球数を減らして完投する試合が多かった。良い時の岩隈のように下位打線ではヒットでランナーを出してもその次の打者をショートゴロに仕留めてゲッツー。というシーンが本当に多かった。リーグトップの完投14は本当に凄い。来年もマー君がエースで頑張ってくれるだろうと期待。

他の投手では最終戦で塩見が勝って9勝9敗。シーズン途中から戦力になったという観点で言えばもう新人王でもいいという結果なんだけど、新人王自体は西武の牧田が大逆転CS出場に貢献し、22セーブをあげているのでこちらが新人王だろう。来年は皆通る2年目のなんとかなのでなんとか乗り越えて欲しい。

そして、謎の配置転換成功を収めたラズナー。140キロ前後しか出ないストレートとコントロールで一発病があるため勝ち星が先行することはないが試合はある程度作る良いピッチャーという感じだったのだが、抑え転向後150キロ近く出すことに驚いた。結局17セーブもしてしまった。後半戦、怪しい場面もかなり多かったが17セーブは立派。来年はどうするのかわからないが来年も楽天にいるので、先発だろうがリリーフだろうがラズナーの継続的な活躍に期待。ホント配置転換ってわからないなと思う一例だった。西武グラマンの例もあるのでモノは試しなのかもしれない。

あとは、明るい兆しとしては長谷部兄さんの後半戦の安定したピッチングか。怪我する前の大学時代のようなとんでもない投球は出来なくなっているが9月以降毎週日曜日は試合を作って素晴らしい好投を続けたので来年は開幕からローテーションに入ってくれるだろう。

中継ぎ陣は、今年も相変わらずスリーマウンテンズ(青山、小山、片山)が頑張った。特に青山。3人とも先発挑戦失敗というオマケ付きだったが、また来年も先発挑戦してもいいと思ってるので頑張って欲しい。

残念だったのは、永井、岩隈、美馬。そして、期待されながらも今年も覚醒出来なかった戸村、井坂。永井は違和感病に見まわれ後半戦を棒に振ってしまった。只々復帰を祈るばかり。
ともあれ、すでに8人のピッチャーに戦力外通告を行なっているのでそれだけの新戦力が入ってくるだろうし、岩隈もメジャーのどこかしらかの球団にいくのだろうから、来年は今年までとまったく違う投手陣になるんだろうね。


最後に、先ほどスリーマウンテンズが頑張ったと書いたが、今年急に小山大先生が奇跡的なコントロール改善を見せてハイエナのように8勝も上げたことが、もしかしたら実は一番うれしいかもしれない。。(というか今年も生き残ったことが)
シーズン途中に、古巣中日戦で大炎上して先発失格になったのがなんとも小山大先生らしかったが、そういうの込みで来年ももちろん小山大先生を陰ながら応援したい。

(次回野手編予定)

2011-10-13

ヘヴン 川上未映子

ヘヴン

わたくし率 イン 歯ー、または世界、乳と卵に続いて3作品目。前の2作は、関西弁で書かれていて音読されることが意識されて書かれているような、とても普通の小説とは思えないようなリズムが面白いから2作とも読んでしまった。しかし、今回は前の2作とは毛色が違う。イジメを題材にしている話なのだが、安易に解決策に走らずに齟齬は齟齬のままにして、とても素直に悩んだものをそのまま書いているような文章。
それについて読んでいる方がどうしていいかわからないから先が読めない。
小説との向き合い方がすごいなぁと思える一作だった。

2011-10-11

楽天vsロッテ 2011年10月8日

対ロッテ◯8-0 勝 田中 負 成瀬
3回裏からの観戦で、球場についたときには4-0。試合の大勢は決まっていた。成瀬はその直後に5点目を取られ降板した。
マー君を見るのは、今年おそらく3回目。1回目が5月の西武戦でまだ牧田が先発をしていて牧田にプロ初完封をされて負け。2回目が日本ハム戦で、自己最悪の7失点した日で今年初めて勝ち試合を見た。ランナーは出してもゲッツーにとるという岩隈のようなピッチング。6安打されても107球で完封。文句なし。
9回2アウトからサードゴロを阿部がエラーで見せ場を作ったがそのくらいだった。
ロッテの打者で唯一良かったのが角中。マー君のスプリットを見極めて1安打1四球。今年初めてスプリットを見極めているバッターを見た気がする。
今日(10月11日時点)で、ダルビッシュ、ホールトン、田中の3人が18勝で並び前の2人が残り2試合ある計算なので少なくとも単独最多勝は厳しそうであるが、今年の楽天打線で18勝したのは、成績を除けばMVPだ。是非とも最多勝も最優秀防御率と一緒に取って欲しい。

今年は、この試合が多分最後の観戦。今年は10試合見れたのでまず満足。塩見を見たかったのが心残りなくらいだろうか。