2012-10-31

[本]マクベス


マクベスはノルウェイの反乱軍を抑え、使えていたダンカンに賞賛される。ダンカンは、マクベスを讃えマクベスの城へ出向き晩餐をする。マクベスは夫人にも後押しされ、ダンカンを殺し、その罪をダンカンの下僕になすりつけその下僕を殺しダンカン亡き後の王につく。マクダフ、マルコム(ダンカンの息子)はマクベスを疑いマクベスに狙われるが逃れる。マクベスは、罪の意識に苛まれるがいずれ罪の意識は薄れ暴君へとなっていく。
そして、スコットランドに逃げたマルコム、マクダフは時を経てマクベスの倒しに行く...

といった物語。『あるキング』がこの物語をモチーフにしていたので読んでみた。
『あるキング』に描かれているように良いことと悪いことの境界線は曖昧だ。ということも題材の一つとして書かれている。
この物語の中では、マクベスから逃れたマクダフの息子とマクダフ夫人が言っているセリフがこの物語のハイライトだと感じた。(直後、マクダフの息子も夫人も殺されるが)

少年/誓っておいて嘘をついた人は、みんな縛り首にされるの?
マクダフ夫人/ええ、みんな。
少年/誰が首を締めるの?
マクダフ夫人/それはいい人がよ。
少年/それじゃ、嘘をついたり誓ったりする人はばかですね、だって、嘘をついたり誓ったりする人はたくさんいるもの、みんなして、そのいい人をひっぱたいて、縛り首にしてしまえばいいのに。
マクダフ夫人/ここでは悪いことをして、かえって賞められ、よいことをして、危ない目にあい、ばか呼ばわりもされかねない、そうだとすれば、悪いことをした覚えはないなどと、所詮は女の愚痴でしかないのか?
いろんなことをコミットし続けてる現代人は大変だ。

2012-10-30

[プロ野球]沢村賞はソフトバンク摂津

今年2012年の沢村賞はソフトバンクの摂津に決まった。
選考委員5人中4人が摂津を推し、1人(村田兆治)が該当なしで沢村賞は摂津に決まった。
以前の記事に個人的な予想として成績は摂津だが、投球回数と完投で上回る広島前田が沢村賞を取ると予想したが予想は外れた。
結果としては、完投が3と少ない摂津に沢村賞を与えたということは先発”完投型”に限らず優秀な成績を収めた先発投手に送る賞に徐々に変わってきたと言える。
時代に即した形としては、完投数は先行基準から除外するべきだとは思う。
だが、数年に1人完投数が10を超え沢村賞の現在の基準に達する成績を残した投手が出てきた時にだけ与えるレガシーな賞として残し続けるのも面白いかもしれない。

2012-10-29

[映画]コンテイジョン


新たなインフルエンザ(豚インフルエンザ)が、香港から始まり全世界に広まっていきパンデミックとなる。パンデミックになった世界がどうなっていくかというところをシュミレーションしたような映画。

この映画を見て、アメリカ人と日本人の衛生感覚は違いを改めて感じた。
日本なら、死者が一桁の段階でも新型のウイルスが流行れば空港等で水際作戦を取ったりする。そして毎年冬は死ぬリスクは小さくてもインフルエンザが流行れば、皆自主的にマスクをする。

しかし、映画の中での彼らはWHOの職員が香港に発症の事例について調査にいく際もマスクなどをしないでブラブラ出歩いて調査をしている(結果伝染る。当たり前だが)
死者が四桁になってもマスクしないで出歩いている人間もいるし、発症した人間はそのまま咳をさせながら放置している。

日本人の衛生に関する意識は、世界的に見れば異常にリスク回避をしている(別に具合悪くなる必要はないので問題ないと思うが)と思われているだろうが考え方の違いが前提にあると感じた映画だった。
最終的には東アジアの衛生観念について問題提議がなされるという映画なのだが。

2012-10-28

[セキュリティ]WAF(WebApplicationFirewall)読本

仕事でWAFなるものを使うことを検討中なんだが、
WAF?ファイアウォールをサーバでやんの?
くらいの理解だったので概要だけでもと勉強してみた。

基本は、以下リンクのIPAのWAF読本なるものを読んでみたがわかりやすい。
Web Application Firewall 読本
http://www.ipa.go.jp/security/vuln/waf.html


WAFは、Web Application Firewallの略でFirewallとは違うようだ。
FirewallはIPアドレス、ポートでアクセス制御をする。が、WAFは名前にもある通りウェブ・アプリケーションのためのファイアウォールのようなもので、外からウェブ・アプリケーションに対してのアクセスを検査し、このアクセスは通す、このアクセスは弾くといった処理を行なってくれる。
これによって、外部からのSQLインジェクションなどの脆弱性に絡んだ攻撃を防ぐための仕組み。
似たようなものにIPS(Instruction Prevention System)があるが、IPSはこの種類のアクセスは弾くといった”ブラックリスト”によるアクセス制御しか出来ない。
一方、WAFは”ブラックリスト”に加え、この種類のアクセスは通すといった”ホワイトリスト”の設定が出来る。といった違いがある。

しかし、これは運用大変そうだし。大体httpリクエストの中身で文字列判定で検査するようなので、渡されたデータを検査したりするのはアプリケーションのフロント側でやった方がいいような気がする。そこでやっちゃうとダメなケースもあるのだろうが。

以下参考になったリンク
三重苦を乗り越えてWAFが普及するための条件とは
http://www.tokumaru.org/d/20080722.html

話は逸れるが、上にあげたWAF読本。IPAの人ってこういうことを検証したりしてドキュメントにまとめる仕事もしてるんだ。と思いながら読んでいたら、しっかり最後に著者として各ベンダーのセキュリティ子会社の名前が。色々な仕事でお金がもらえるものです。ただ、WAF読本は、ModSecurityのインストール方法から書いてあるので有用です。

2012-10-27

[本]あるキング


伊坂幸太郎の野球小説。
野球ということで、序盤面白みが他の読者の三倍増し位で読み進んだ。だが、後半部分はなんとも中に入ってこない感じの浮いた物語になって進んでいってしまい、そして終わった。
序盤部分は個人的に面白かったのは間違いない。
だが、スポーツを扱うフィクションは小説と言えどもキャプ翼状態にならないと物語が成立しなくなってしまうのだろうか。スリップストリーム的な感じだからしょうがないじゃんと思えないのは、それが野球だからなのだろうか。

伊坂幸太郎の本は、『魔王』『チルドレン』からの3冊目で(オーデュボンの祈りが途中だったことは今思い出した)そのうち2冊が”伊坂幸太郎らしくない”という評価の本なので、他の人が思っている伊坂幸太郎っていう作家がどういう作家なのかは正直わからない。が、”これでいいのだ”という感じで(適当な表現でない気はする)よくわからないけれども進んでみる。といったことを書く作家だなというのが個人的な印象。実際、この小説でもシェイクスピアの『マクベス』の”Fair is foul, and foul is fair"からきているこのフレーズが何度も使われこの小説の根幹をなす言葉になっている。

野球で言えば、「フェアだ!」と叫ぶのと同じかもしれない。ファウルじゃない、フェアだ!だから自信を持って走れ
この小説が初めて読んだ野球小説だと思うが、巻末の解説で柴田元幸が紹介している以下の作品もいつか読んでみようかと思う。

『素晴らしいアメリカ野球』/フィリップ・ロス
『カストロを敵に回して』/ジム・シェパード
「ザ・ナチュラル」/バーナード・マラマッド

[追記]
フィリップ・ロスの『素晴らしいアメリカ野球』以外見つからない。邦訳がないのだろうか?絶版なのだろうか?

2012-10-26

[東北楽天]2012年ドラフト会議 東福岡森の交渉権獲得

東北楽天の2012ドラフト指名選手一覧
http://www.nikkansports.com/baseball/professional/draft/2012/team/eagles.html

1位 森  投 左投 東福岡
2位 則本 投 右投 三重中京大
3位 大塚 投 左投 九州学院
4位 下妻 捕 右打 酒田南
5位 島井 外 右打 熊本ゴールデンラークス
6位 柿沢 投 右投 神村学園
育成
1位 宮川 投 右投 大阪体育大  

1位は競合で、東浜か藤浪にいくものだと思い込んでたら広島が指名予定していた東福岡の森を指名してきた。東浜がアマNo.1ピッチャーだと思うが、数年後を見据えた場合森を穫れたのは大きい。数年後と言わずに釜田くんみたいに早めに出てくるかもしれないが、ともあれ良い1位指名だったと思う。

2位は三重中京大の則本。阪神が隠し玉で指名という記事が出ていた右の速球投手。140キロ中盤の珠がとても重そう。縦スライダーも印象的。中継ぎの即戦力で使えるか?

3位は九州学院の大塚は、IBAF18Uで出ていたので覚えているがダイナミックなフォームで強気に投げ込むのが印象的。フォームがダイナミックから緩いスクリュー(カーブかと思ってた)とスライダーで内外を攻めて勝負するタイプ。コントロールが悪く、球速もまだ140出るか出ないかなので将来性にかけてという感じ。

4位は酒田南の下妻。楽天はキャッチャーが嶋28歳、岡島22歳なので、バランス的に高校生を指名するのは予定通りで3巡目に光星の田村が指名された次のタイミングで指名したと思われる。体格もよいので数年かけて上がってきて欲しい。夏の甲子園の宣誓は良かった。

5位以下の選手はノーマークだったのでわからないが、注目は育成1位の大阪体育大の宮川。19時からやっていたドラフト特番で扱われていたため、話題性で指名っぽく見えるが大阪体育大でリーグMVP2回、通算29勝なので成績だけ見ると素晴らしい。

高校生主体の指名だったので、即来年戦力になるかはわからないけれど将来を見据えてそこそこ良かったドラフトではないか。森・則本に期待。しかし九州の人間多いな。

2012-10-25

[映画]撤退

IVC,Ltd.(VC)(D)
発売日:2011-10-21

ビノシュの出てる映画という理由だけで借りた。
イスラエルの警察官(弟)が、父親の葬式にフランス?に帰ったら、変な姉ちゃん(ビノシュ)が待っていて姉なのに弟を誘惑してみたりする。弟は葬式が終わったから戻ると言ったら、姉もすごく昔に手放して会っていない娘に会いに行くと言い(急に)一緒にガザに行くことに。けれど、警察の車では送れないっていうことで姉ちゃんは置き去りにされ、弟の知り合いに送られてガザに入っていきやがて、娘に会う...

というところまでは理解できたんだが、ガザのユダヤ人の入植とか撤退とかの話だからさっぱり意味がわからない。
何に怒ってるのかとか。

この辺の問題の内容がわかってる人じゃないと見ても面白く無いと思う。

2012-10-24

[本]サラダ好きのライオン



掲載されているものの中で”真の男になるために”という回の中でヘミングウェイの言葉が引用されていて、そこからどうやら真の男にはなれずに人生を終えそうだ。となり他愛もない話が続くのだが、”真の男”なんていうアメリカンマッチョな単語が出てくるとどうしてもまず第一に思い浮かぶのがクリント・イーストウッドなわけで、映画『グラン・トリノ』とか『J.エドガー』とか、最近のクリント・イーストウッドの映画ばかり見ていたら便秘になりそうなものなんだけど、20年前はイーストウッドも『パーフェクトワールド』なんていう映画史に残るクソ映画作っていたのに、何事も続けてみるものだな。なんてどうでもいいことを思ったりしながら読むのにちょうど良い本。

まえがきに、なぜ連載がan・anなのかという皆が抱いている疑問についても書いている。an・anである意味は、予想通り特にないらしく、
「共通する話題なんてない」といったん腹をくくってしまえば、逆に好きなことが書けるんだということに、僕はある時点で気づきました。(中略)その一方で、もし僕みたいなおっさんが、おっさん雑誌向けに連載エッセイを書いていたら、ついその「おっさん同類性」を意識したものをかいてしまうかもしれないし、それはあまり面白くない結果を生み出すかもしれません。
だそうです。
今年もノーベル文学賞の発表が終わり、恒例行事となりつつある村上春樹の世界での評価とブックメーカーのオッズのニュースも収束。ノーベル文学賞もワールドカップの開催地決定ほどでもないけれど、地域ローテーション的な要素もあるみたいなのでこの恒例行事はまだしばらく続くのかもしれない。


2012-10-23

[映画]ロビイストの陰謀

ビクターエンタテインメント
発売日:2012-11-23

実際にあったアメリカ共和党系のロビイスト、ジャック・エイブラモフのスキャンダルの顛末を描いた映画。
ロビイストとして優秀で実績を上げていたジャック(ケビン・スペイシー)がパートナーであるフリーのロビイストのマイケルと先住民民族の補償関連のロビー活動を行なっていた。二人は、先住民民族が経営するカジノ絡みで騙して莫大な利益をあげようとする。どんどんと欲は膨れていき...という話。
ジャックの視点から言うと、自らの大義名分のために方法は良いとは言えないものの、やむを得ないと思っている。だが、周りの人間達が大義名分もなく欲に溺れ破綻してしまう。ジャックは最終的に、共に利益を享受しあう人間たちに梯子を外されため自らがやったことに対して反省なんて大してしていないだろう。パートナーの選定を見誤ったのが問題だっただけだ。と。
強欲が悪いということより、目の前の目的だけが一致しているパートナーと組む場合は気をつけなければいけないという事のほうがこの映画(この事件)から学ぶべきことかなと。
なんだか、日本維新の会を思い浮かべてしまった。

2012-10-22

[プロ野球]花巻東大谷メジャー挑戦。楽天の1位指名は?

花巻東の大谷君がメジャー挑戦を表明。
ドラフト1位候補の高校生で、いきなりメジャー挑戦となるとおそらく史上初。
社会人では、JX-ENEOSに在籍していた田澤がレッドソックスに入団している。
田澤の場合、日本のプロ球団に入っていたらどの程度の成績を残していたかは計り知れないが、彼はメジャーに昇格して戦力となっている点から言えば成功と言えるのではないだろうか。
大谷君に対しての個人的な感想としては投手としては即戦力には成る状況にないと思うので(長期的に一軍で投げるレベルではないと思う)数年かけて育成する必要があると思うが、投球制限等の管理も含めてしっかりしているメジャーリーグの球団でマイナーで2,3年かけて昇格を目指すのは良いのではないかと思う。日本にくればキャンプから騒がれて中田翔の1年目のようになってしまって一軍に帯同させられてしまうだろう。高校生でメジャー挑戦をしてメジャーリーグに昇格した前例はないので大変だとは思うが、候補となっているレッドソックス、ドジャース、レンジャースはいずれも何人も日本人が在籍して結果を残してきている球団なので、まったく日本人が在籍したことのない球団よりは良いと思う。
本当は、野手として楽天に来て欲しかったけど。

そして、楽天のドラフト1位はどうなるのか。
候補として挙げられているのは
 ・東浜(亜大)
 ・藤浪(大阪桐蔭)
 ・菅野(東海大)
 ・松永(大ガス)
 ・北條(光星)
競合覚悟で東浜に行くのが良いと思うが、急に候補に上がった大阪ガスの松永。これはいいピッチャー。
大学卒業後社会人入りした場合も、高校生同様3年間プロ入り出来ないと思っていたら2年で今年のドラフトから指名可能な模様。関西国際大4年の時もなぜ志望届を出さなかったのかという感じだった。左のサイドスローで、和製ウィリアムズと言われていたがどのタイミングでボールが出てくるのかわからないフォームで常時140キロ前後。スライダーは2種類?あるように思える。
楽天の中継ぎは、片山とハウザーだけという散々な状況だけに欲しいピッチャー。
左のスライダーピッチャーという意味では片山、ハウザーと被っているが。
各球団ハズレ1位候補となっているが、1位指名で競合する可能性もある。

2012-10-21

[プロ野球]2012年オフ自由契約FA選手動向(10/20時点)

※以下リンクに更新しました。
[プロ野球]2012年オフ自由契約FA選手動向(11/3時点)
http://trilf2.blogspot.jp/2012/11/2012fa113.html

現時点でMLB、NPB合わせて移籍動向の気になる選手の動向をまとめた。
名前前所属想定される動向獲得意向の噂がある球団
斎藤隆DバックスMLB移籍-
西岡ツインズ日本復帰阪神、ロッテ
川崎マリナーズ残留、MLB移籍-
岩隈マリナーズ残留、MLB移籍-
イチローヤンキース残留、MLB移籍巨人
黒田ヤンキース残留-
福留ヤンキース3A日本復帰阪神、中日、DeNA
五十嵐ヤンキース3A日本復帰阪神
松井秀レイズ日本復帰、引退巨人、DeNA、楽天
松坂レッドソックスMLB移籍、日本復帰DeNA
寺原オリックス残留、移籍ソフトバンク
岡島ソフトバンクMLB移籍、移籍、残留-
ファルケンボーグソフトバンク残留(決定)-
ペーニャソフトバンク残留(決定)-
カブレラソフトバンク日本復帰?阪神
グライシンガーロッテ残留、移籍-
今江ロッテ残留-
岩村楽天移籍ヤクルト
フェルナンデス楽天残留、移籍-
平野阪神残留、移籍-
小林宏阪神移籍-
ブラゼル阪神移籍-
藤川阪神MLB移籍レンジャーズ
福原阪神残留、MLB移籍インディアンス、レッドソックス他
中島西武MLB移籍ジャイアンツ、Dバックス他
ブランコ中日移籍DeNA、阪神、ソフトバンク
ネルソン中日MLB移籍、移籍
平井中日移籍オリックス
武田久日本ハム残留、移籍阪神、ソフトバンク

楽天として獲得したいのは、先発投手、セットアッパー、長打力のある一、三塁手。あたりだろうか。とすると、寺原、グライシンガー、ネルソン、ブラゼルあたりか。
マネーゲームになりそうな福留、ブランコ、武田久はそもそも獲得に名乗りでなさそう。
とはいえ、岩村、ラズナー、ヒメネス、田淵が退団すれば3億以上浮いて更に億単位の大幅アップの予定の選手もないので一人くらい大物獲得に動いても良さそうなものだが。(去年も同じようなことを思って実際補強していないが)

2012-10-20

[映画]チャイナ・シンドローム

ソニー・ピクチャーズエンタテインメント
発売日:2010-09-22

1979年の映画で今から33年前の映画。
テレビ局のキャスター(ジェーン・フォンダ)、カメラマン(マイケル・ダグラス)が原子力発電所のドキュメントを撮影に行った際に、発電所でトラブルが起きる。
トラブルについてキャスターとカメラマンが追うが、発電所の経営者は認めない。
そして、キャスターとカメラマンは発電所の所長(ジャック・レモン)にも迫りトラブルの公表を迫っていくが...
といったストーリーの物語。昨年から報道され続けている電力会社とそれを追う報道を予期していたかのような内容。
予期していたというより、33年前から構図が変わっていないということだろう。
今見ても古くなく迫力のある映画。

2012-10-19

[本]二度はゆけぬ町の地図

角川書店(角川グループパブリッシング)
発売日:2010-10-23

新刊も来年まではなさそうな雰囲気。
秋恵シリーズに食傷気味だったので、中学卒業後すぐあたりの話が多いこの本は良かった。
特に、”春は青いバスに乗って”
しばらく、自分の溜飲を下げるために読む北町寒太シリーズともお別れか。
もう一冊くらい、読んでないのあった気がするが。

2012-10-18

[サッカー]日本代表vsブラジル代表

●0-4 [得点]パウリーニョ ネイマール2 カカ

見ていて、本当に楽しい欧州遠征2試合だった。
世界トップのチームは凄いね。
結果1勝1敗だったけど、両チームとの間にものすごい差を感じた。
惜しいとか良い組み立てとかのレベルじゃだめなんだね。
上を見れるっていうのは楽しい。まだまだ先があるんだなと。

香川は“ゼロトップ”に手応え、「トライしていく価値はある」
http://web.gekisaka.jp/?u=%2Findex.fcgi%3Frssok%3D1%26twm%3Dv%26menu%3Dfl%26guid%3DON%26key%3DXxp0myW8%26lpcat%3Dnationalteam%26twi%3D108418

本田の1トップ(0トップ)は見たかった布陣なので嬉しかったが、やってみてわかったことは本田より香川の方が0トップ向きなのかな。と。
香川が真ん中でプレーした方がよさそうなのは、この2試合で感じた。
清武と乾がもの足りなかったね。

日本代表の今後の日程は
11/14 vsオマーン代表    A オマーン W杯アジア予選
03/26 vsヨルダン代表    A ヨルダン W杯アジア予選
06/04 vsオーストラリア代表 H 埼玉   W杯アジア予選
06/11 vsイラク代表     A 未定   W杯アジア予選
06/15〜コンフェデ杯     A ブラジル

来年の6月が楽しみ。ホームでオーストラリア戦、コンフェデ杯。
コンフェデ杯、ブラジルとスペイン両方とやりたいなぁ。
コンフェデ杯では、同じ地域の代表チーム同士は予選で対戦しないようになるようなのでブラジルかウルグアイ、イタリアかスペインのそれぞれどちらかとは対戦出来るようなのでいい機会になるね。タヒチ以外は(笑)

2012-10-17

[mac]キーボードの漂白を試みた

家のmacbook買って何年目突入か忘れてしまったが、キーボード等が黄色くなってきたので漂白を試みた。
①酸素系漂白剤(ワイドハイター)を用意する。
②綿棒に漂白剤を浸し、キーボードに塗っていく。
③20〜30分放置。
④拭き取り





ビフォーの写真がないので(ないというか写真上違いがよく分かるように撮れなかった)、
綺麗になったのかがよくわからないと思うが、一応白くなったような気はする。
だが、画期的に白くはならない。

普段から拭いておけばいいんだろうけどね。
消しゴムで擦るだけでも同じくらいの効果は出せたのかも。

2012-10-16

[東北楽天]楽天 来季1軍体制発表

楽天 来季1軍体制発表 仁村2軍監督をチーフに 佐藤投手コーチは留任
http://www.sponichi.co.jp/baseball/news/2012/10/15/kiji/K20121015004336190.html

楽天の来シーズンのコーチングスタッフが発表された。
一番懸念された佐藤投手コーチの去就。どうやら留任のようだ。
今シーズン釜田、美馬、辛島が新たにローテーション入りし、ラズナー不在の間に青山をストッパーに仕上げた。来シーズンは、先述の4人の年間通しての一軍入りと、今年可能性を見せた菊池、高堀の底上げと永井、塩見の再生と結果を残して欲しい。
なので、佐藤コーチの留任は朗報だ。
マーくんが順調にいけば2015年海外FA取得なので、楽天に残るのもあと1、2年だろう。(FA前にポスティングを容認するだろうという想定の元に)
毎年結果を残して欲しい気持ちは変わらないのだが、あと2年以内に優勝争い(2位以内)をしないと楽天は屋台骨を失ってしまう。佐藤コーチへの期待は来年も大きい。来年も、プロフェッショナルかそれ相応の番組(情熱大陸とか)で特集してくれないかなぁ。面白いから。

打撃コーチは、デーブが二軍監督になったが記事にある通り田代コーチの昇格はプラス材料。特に田代コーチは横浜で多村、村田、吉村のぶんぶん丸を育てた実績がある。長距離砲が是が非でも欲しい楽天にとっては必要なコーチ。

二軍は相変わらず、なんとも言えない布陣。デーブ新監督については、東スポに以下のような記事を書かれているけど、東スポは恨みでもあるのだろうか?東スポユーザーはデーブ嫌い?
“降格人事”だったデーブ「二軍監督」
http://www.tokyo-sports.co.jp/sports/46778/

ともあれ、一軍コーチ陣は今年よりも良くなったと個人的には思う。

あとは期待できない(してない)補強とドラフトか。。
大谷くんがメジャーに行く場合は、即戦力の東浜を競合でも指名して欲しいなぁ。

2012-10-15

[映画]メランコリア

ジェネオン・ユニバーサル
発売日:2012-08-03

ダンサー・イン・ザ・ダーク以来のラース・フォン・トリアーの映画。
また救いのない鬱映画。
救いがあるかないかは人がその事象の中から自分で見出すものなので、何か救いを提示するのが映画とか小説の必須の役割ではないと今のところは思っている。

2012-10-14

[サッカー]日本代表vsフランス代表

◯1-0 [得点]香川

前半だけ見てると、日本とフランスには大きな実力差があるように見えて、なおかつこれはリベリー温存の飛車落ちのような状況でこれかと。
フランスがこれでもかというくらいに決定機を逃し続けてくれたので後半に控えメンバーのテストをして、連携が悪くなり1点決めてなんか勝てたね。という具合に。

ロンドン五輪らへんで感じていた”あぁ世界トップとの差は大きいな。勝ったけどさ。”と同じ感想を持った試合。
右サイドの酒井はベンゼマとかリベリーにバシバシ抜かれて、ハーフナー・マイクは空気と化していて、キャプテンの長谷部兄さんは穴になってしまっていて、アジアでは無双の遠藤さんにボールを渡してもそこまで球持ちが良くない。

ザッケローニが試合前に言っていた、「勝っても10個の課題が出るかもしれないし、負けても内容がよかったという現象も起きる。」の通りになった気がする。

それでも、見ていて楽しい試合だった。
日韓ワールドカップくらいまでの、どれくらい通用するんだろう?はたして勝てるのか?っていう感覚が、にわかファンには贅沢にもアジアではあまり感じられなくなってしまっている中、このフランス・ブラジル2連戦はそういう気持ちを取り戻して見れる貴重な試合だ。
火曜日のブラジル戦は21時からということで早起きしたり録画したりしなくてよさそうです。

2012-10-13

[本]外資系金融の終わり


サブプライムローン問題、リーマン・ショック、ギリシャ危機はどうやって起きたのか。
外資系投資銀行の中の人はどんな人達なのか。
ヨーロッパ・アメリカの今後はどうなのか。
外資系投資銀行ではなぜ新卒が試用期間にクビを切られるのか。

といったことが、わかりやすく書いてある本。
序盤は『日本人がグローバル資本主義を生き抜くための経済学入門 もう代案はありません』と内容が多少かぶっているが、投資銀行の中の人の話は面白かった。

目次
第1章 大きすぎてつぶせない
第2章 金が天から降ってきた
第3章 金融ほどすてきなビジネスはない
第4章 サル山の名前は外資系投資銀行
第5章 ヨーロッパとアメリカの失われる10年+
第6章 金融コングロマリットの終焉

2012-10-12

[映画]アーティスト


サイレント・白黒映画で108分見れんのかと思ったけど面白かった。
内容は全然違うけど途中オースターの『幻影の書』に出てくるサイレント映画の俳優ヘクターを思い浮かべながら見てた。
面白かったけど、個人的に結末は。。。
あくまで好みの問題ですけどね。

2012-10-11

[本]最後の物たちの国で


オースターの初期の作品で読まずに積読してた”最後の物たち国で”。
オースター的な序盤の楽天的な雰囲気がない他の作品と毛色が違う作品。
ある種終末小説(最近読んだり見たりしてるの終末もの多いな。)とも言えるが、最後に解説で柴田元幸先生が書いているように現代で起きている物事の切り貼りの物語。

今回改めて思ったのだが、オースターはユダヤ人という存在をとても意識していて、ユダヤ人が世界の中のどこにいるのか(地理的な意味でなく)ということについて常に書き続けているなと思った。物語の主題ではないところで。

2012-10-10

[映画]ルナシー


ヤン・シュバンクマイエルの奇天烈な映画。
ストーリーも映像も楽しい。
サド侯爵の人物像とポーの”早すぎた埋葬”をモデルにしてるとのこと。
ストップモーションで肉片が歩きまわったりするので気持ち悪い(グロい)が、耐えられる人にはとても面白いのでオススメ。

2012-10-09

[プロ野球]2012年沢村賞予想

2012年沢村賞候補になりそうな投手の成績
選手名登板完投勝利勝率イニング奪三振防御率達成項目数
摂津(H)27317.773193.11531.915
内海(G)28315.7141861211.983
吉川(F)25514.737173.21581.714
大隣(H)25612.600177.11342.033
前田(C)29514.667206.11711.525
杉内(G)24312.7501631722.043
吉見(D)19613.765138.2762.040※
成瀬(M)27512.522194.21192.591

赤字…先行基準を満たしている
太字…リーグトップ
※吉見は規定投球回に達していない。

選考基準の達成項目数の多さから、摂津か前田の二択だろう。
勝利数、勝率は摂津の方が上だが摂津は完投3というところがネック。過去の受賞者で最低の完投数は5。しかも完投数が5でパ・リーグの投手で受賞したのは2000年の20勝した斉藤和巳と2008年の21勝した岩隈の2人。
成績は文句なしだが、D.H.のパ・リーグで完投3は選ばれないだろう。ということで、セ・リーグで200イニングを3年連続で達成し、かつ防御率1.52というとんでもない数字を出した前田が沢村賞にふさわしいのでこちらが選ばれるだろう。
もし前田が2度目の受賞となれば、現役ではトップとなる(斉藤和巳も2度受賞している)。
最多受賞回数が3度なので、FA制度が現行のままいけば、順調にいっても前田が海外FA権を取得するのが2017年なので、2015年頃までは日本にいるだろうからチャンスはある。

沢村賞自体が、先発完投型投手への賞ということで仕方がないのだが完投数はいつまで選考基準にするのだろうか。時代に即して今後変わっていかないのか。

2012-10-08

[競馬]凱旋門賞オルフェーブル2着

うーん。
抜けた時は完全に勝ったと思った。
ラストの直線までのレース展開としては完璧。
タラレバはないけど仕掛けが早かったね。
2分37秒もかかる馬場で、大外枠から競馬して残り300で仕掛けたから足が残ってなかったね。
最後見事にペリエにターゲットにされた。
さすがペリエとしか言いようがない。

しかし、これで日本調教馬の凱旋門賞2着は3度目で、3度とも2分35秒を超える不良馬場で結果を残しているというのが興味深い。一般的に日本の馬場は高速馬場で芝の2400mはGⅠクラスであれば2分24秒台で走る。そういった所から普通に考えれば日本調教馬は時計のかからない硬い馬場状態の年の方が成績が出そうな気がする。3度しかないのでたまたまなのかもしれないが、これに関してどこかで解説する記事が出てこないだろうか。

さて、オルフェーヴルは来年再チャレンジするかわからないけど、
もし再チャレンジするなら日本で宝塚まで走るのではなく、インターナショナルステークス→愛チャンピオンステークス→凱旋門賞のローテで行って欲しいなぁ。
ひとまず、オルフェーヴルの次走はJCかな。